▲アラメダ公園の木々越しに見るサンティアゴ大聖堂。この公園からの眺めはすばらしい。

ああ、絶景かな
【44日目12年10月22日(月)曇り時々雨休養日(Santiago de Compostela)

 8時起床。部屋で軽い朝食。日記を書いてから、お昼近くになって散策。昨日、ちょっとだけ寄ってみたアラメダ公園に行ってみることにした。

 公園に着くまでが大変。なんだかこれまでの勘がにぶり、どう行けばいいのかまったくわからず右往左往。おなかがすいたので通りのバルでボカディージョを。丸いパンにいろんな具が入り、マヨネーズで味がついていた。うまい。カフェオレと合わせて5ユーロ。安い。

▼これで5ユーロだった。新市街は生活の街だけに物価が安い。

 食べている最中に雨が降りだし、やむまで1時間以上の長居。結局、3時ごろにようやくアラメダ公園着。いいところだった。もっと早く来ればよかった。

▼公園の入り口で見かけたパトカー。さわやかな印象でなかなかいいね。

▼公園に入るとすぐヘンなおばさんが2人。この公園では有名なマネキン人形とのこと。

▼公園を一周する静かな並木道を歩く。歩きだすとすぐ、右側に大聖堂が見えてくる。

 並木道の大聖堂がよく見えるところにベンチがあり、微動だにせず座っている人がいる。さっきのマネキンおばさんと同じく、こちらはメガネをかけたいかめしい男性のオブジェだ。
 ベンチには「RAMON MARIA DEL VALLE-INCLAN」とある。あとで調べたらスペインの作家のバリェインクランで、いつもこのベンチから大聖堂を眺めていたそうだ。

▼ヒゲのおじさんの隣に腰かけてひと休み。それにしても細身でスタイルのいい人だ。

 ここから見る大聖堂は天下一品。オブラドイロ広場から見るのとはまた違い、いずれも甲乙つけがたい。

▼アラメダ公園から見る大聖堂。古都のにおいを感じさせる風景だ。

▼少し色づいた木々やうすい灰青色の曇り空が、尖塔のくすんだ色と調和している。

▼公園の少し奥まったところに絶好のビューポイントがあった。

▼大木を囲むベンチ。ここからは大聖堂が真正面に見える。わたしのお気に入りNO.1ポイントに決定。

▼木の葉隠れの大聖堂。

 ぶらぶらと公園を半周したところでテニスコートを発見。公園のすぐそばだ。人がいるのでいってみた。2コートあるうちひとつは初心者クラス、もうひとつはジュニアのクラスだった。

▼ジュニアクラスは中学生ぐらいかな。けっこういいボールを打っていた。

 もっと見ていたかったが黒い雲が広がってきた。間違いなく雨だ。急いで帰らなくちゃ。
 だが、間に合わず、途中の軒下で雨宿りをしつつ、どうやらホテルに帰りついた。

 夜になってスーパーで買い物をしようとして街に出たら、床屋を見つけた。今度はちゃんと刈ってもらえた。たまたま隣に座っていた若者が短いスポーツ刈りだったので、同じようにと注文する。会話帳で「短い」とか「10ミリ」という単語を選んでおいたが、いい見本がいたのはラッキーだった。スッキリ、さっぱり。髪は短いに限る。

 買い物の帰り、ホテルのフロントに座っていた夜番のおじさんにみかんをあげた。無愛想だったおじさんがサンキューと言う。こちらの気持ち次第だ。無愛想に無愛想で返していたら、自分がおもしろくない。旅に出て大人になったなあ。

 こんなことを考えるのも、サンティアゴまで来てますますひどくなったふれあいのなさにイラだっているからだ。これまでの習慣でオラの挨拶をしてもほぼ無視。たまにじいさん、ばあさんがニコッと返してくれるだけ。

 都会化・個人化され、他人にかまわない自己中心主義になっているのだ。それは日本もそうだし、世界のどこもそうなんだろう。
 それに加えて寒くなってきた。このあたりはもう完全に冬支度だ。寒いから気持ちが内にこもりやすくなっている。わたしだってそうだしね。

 旅の最初のころのあのあたたかさ(心身ともに)が無性に恋しい。たぶん巡礼路だけが特別だったのだ。今にしてそう思う。


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     ◆聖地巡礼:カミーノ・デ・サンティアゴ