▲なぜかレオンの街にラクダがいた。不思議だ。
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やっぱり休日はいい! 
【26日目12年10月4日(木)晴れLeon(休養日)

 いつもより遅めに起きて、ホテルのレストランで朝食。カフェオレとトースト&ジュースの質素な食事だ。朝食が付いているといっても、どこでもこんなもんだから、最近は期待するのはやめにした。日本のホテル・旅館の朝食とは大違いだ。

 10時からレオン市街の散策。最初は巡礼路の確認のため、黄色い矢印をたどり、街の出口方面へ行く。大きな街の場合、巡礼路をたどるのが大変なのだ。

 レオンは矢印がしっかりあり、道路にはホタテ貝マークが埋めこまれていたりする。さらに、街からの巡礼路出口に、5つ星のパラドール・デ・レオン(かつてのサン・マルコス修道院)があるため、道に迷うことはまずないだろう。

 天気はいいが寒い。昨日見たガウディ設計のボティーネス邸の手前を右に曲がり、サン・イシドロ教会へ向かう。

▼サン・イシドロ教会。広場では朝市が開かれるのだろうか、その準備をやっていた。

 寒いので、日当りのいいところで少しひなたぼっこ。それから教会に入り、しばし黙想する。しかし、寒さが先にたって、いつもの心地よさが感じられない。ダメなやつ。

▼サン・イシドロ教会の礼拝堂。今朝は座っていると足下から寒さがはいあがってくる。

 教会を出て、矢印のままに進む。左の通りにある城壁(?)を見ながら、そちらには行かずに直進。やがて道の両側のビルが切れ、開けた場所に出ると、そこがサン・マルコス広場だった。パラドール・デ・レオンの長い建物がずっと続いている。

▼この城壁はレオン王国の遺産なのだろうか。

▼パラドール・デ・レオン。長さが100メートルもあるらしい。写真奥の木立に橋があり、それがレオンからの巡礼路の出口とされている。

▼パラドールの前を通り過ぎるとすぐに橋がある。ベルネスガ川を示す看板そばの黄色い矢印は直進。巡礼路はこの橋を渡って次の町へと続いている。

 橋を渡った先を少し歩いてみる。レオンを出たといっても繁華街は続いていた。用品店があったのでパンツを一枚補充。いつのまにかなくし、2枚でやりくりしていたのだ。人のよさそうなおじいさんとおばあさんが店をやっていた。5.1ユーロ。
 そうそう、レオンの街ではレインズボンも買ったのだ。たしか20ユーロだった。

 ここまで見ておけば明日は大丈夫だろう。引き返す。
 ベルネスガ川沿いに数分歩き、別の橋を渡って、パラドールのあるサン・マルコス広場へ戻った。広場の木陰にはベンチがいくつもある。今、座っているのは全員お年寄り。こうやっておしゃべりするのが日課なんだろう。
 朝の寒さが嘘のようにあたたかくなり、気持ちいい。わたしもベンチで小休止。

▼正面から見たパラドール・デ・レオン。たしかに建物は修道院そのものだ。ちなみに建物中央の入り口ドアには「PARADORES HOSTAL SAN MARCOS」と書いてあった。

 時計を見ると1時をまわっている。広場の周辺にはバルがなさそうなので、もと来た道を引き返す。サン・イシドロ広場まで戻ると、広場は屋台で埋めつくされていた。昼食はここにしよう。

▼肉を焼く煙がもうもうと立つサン・イシドロ広場の屋台。

▼チョリソを頼んだらパンが3切れついて9ユーロ。高い。間違いなく観光客値段だね。

 そろそろ商店がシャッターを下ろすシエスタの時間だ。いったんホテルに戻って出直し。
 4時過ぎ、歩いて1分のカテドラルに行き、内部を見学。ガイドブックのおすすめどおり、ステンドグラスは圧巻だった。

▼レオン大聖堂のステンドグラス



















 カテドラルのメイン通りから一本裏の通りを歩いていて、うまそうな店を見つけた。夕食はそこで。エンサラダ・ミクスタとシシカカブのボガディージョ、オレンジジュース。おなかいっぱいで、10.1ユーロ。昼の屋台に比べてはるかに安い。

 満足して、カテドラルの広場に戻り、ベンチで休憩。夕暮れを楽しむ。
 今日はいい休日だった。気の向くままのぶらぶら歩きは、巡礼の歩きとは違い、心も体も開放される。実に快適な一日だった。

 大聖堂の輝きが少しずつ薄れ、レオンの街が暮れていく。いい夕暮れだ。ときおり吹く風はひんやりしてきたが、もう少しこの夕暮れを楽しんでいこう。


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      ◆聖地巡礼:カミーノ・デ・サンティアゴ