▲巡礼者は800キロのかなたにあるサンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂をめざしてひたすら歩く。 |
はじめに カミーノとは? サンティアゴとは? スペインの西のはずれに、サンティアゴ・デ・コンポステーラという街がある。 四国八十八寺を巡礼しながら、これが終わったらそのサンティアゴへの道を歩こうと思った。 サンティアゴとは、キリストの12使徒のひとり、聖ヤコブのことだ。 そして、サンティアゴ・デ・コンポステーラの街には彼の遺骸が祀られており、 キリスト教の三大巡礼地のひとつに数えられる聖地になっている。 聖ヤコブが祀られた聖地への巡礼路、それが「Camino de Santiago」だ。 Camino=カミーノ=道、Santiago=サンティアゴ=聖ヤコブ、ということ。 このサンティアゴ巡礼路はひとつではない。 フランスやイタリア、遠くはイギリスから海を渡り、 スペインを横断して数百キロを歩くいくつものルートがある。 なかでも代表的なものが、「カミーノ・フランセス」(フランス人の道)だ。 この巡礼路は、ピレネー山脈の麓、フランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーを起点に、 ピレネーを越え、スペインを東から西へ横断して、 サンティアゴ・デ・コンポステーラに至る800キロもの聖なる道だ。
2012年9月。 わたしはこの道をひとりで歩きはじめた。 言葉も生活習慣もわからず、2か月近いひとり旅をやり通せるのか? 15キロもあるリュックの重さに、はたして64歳の体力が耐えられるのか? 道は? 宿は? 強盗は? 不安はある。だけど、行ってみたい。歩いてみたい。 スペインの巡礼路って、いったいどんな道なのだろう? その問いかけを胸に、歩き続けた47日間の旅日記を以下に紹介する。 第1部(1日目~25日目) 9月9日に日本を出発し、10月3日までの巡礼日記。
第2部(26日目~47日目) 10月4日から帰国する10月25日までの巡礼日記。
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◆聖地巡礼:カミーノ・デ・サンティアゴ |