万葉の湯
広々とした空間にたっぷりのお湯。西洋風の柱やアーチ形の窓が、どこか異国を思わせる温泉でした。
緑の垣根の向こうには甲府盆地が広がっているのですが、残念ながらお風呂の中からは見えません。かわりに甲斐の山々が並び、富士山も顔を見せてくれます。気分爽快になりますよ。
ほったらかし温泉
ホテルの温泉もよかったですが、露天風呂としてもっとよかったのはホテルのすぐ近くにある「ほったらかし温泉」です。ここは露天度=優の二乗ぐらいをつけてもいい、まさに露天中の露天でした。
屋根なんて無粋なものはありません。青空のもとで暖かい日差しをあびながら、手足を伸ばしてお湯につかっていると本当に極楽気分になれます。前の前には甲府盆地が広がり、視界は200度ぐらいはあるでしょうか。いつまで見ていてもあきない景色が目を楽しませてくれます。
営業時間が日の出1時間前。つまり、お湯につかりながら日の出を拝むことができるわけで、その時間帯は芋の子を洗うようなにぎわいだそうです。一浴の価値ありの温泉ですよ。
温泉=◎ 露天度=良
食事=◎ 部屋=◎ 接客=○ 総合=★★★★☆
★★訪湯者★★★★★
★さそり座の男62歳。隠居の身です。
★おとめ座の女57歳。家計を支えるために身を粉にして働いています。
★たまに子供や孫が同行することも。
★★評価基準★★★★
評価は4段階です。
◎=すごくよい
○=よい
△=普通
×=だめ
独断と偏見で決めていますので、悪しからず。総合評価は★5つが最高です。
★★露天度★★★★
露天風呂の定義をどうするかにこだわりがありまして、普通とはちょっと変わった採点法です。
というのも、露天の風呂といえば、露天になくちゃ、というわけですよ。
では、露天とは。
国語辞典では「屋根のないところ。野外。野天 (のてん) 」とあります。
つまり、露天風呂には屋根があってはいけません。それがこだわりというわけです。
で、
優=屋根なし
良=半分ぐらい
可=全面屋根
としています。
青天井の開放感は何ものにも代えがたい快感です。そんな露天風呂を探し歩いていきます。
04 山梨温泉 2010年4月24~25日訪湯
冨士屋ホテル 山梨県山梨市江曽原1388 一泊料金=22.000円
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温泉は撮影禁止でしたので外観のみ。左の写真が入り口。入ると受付と脱衣所があるだけで、この建物の後ろ側に露天風呂があります。右の写真は休憩スペース。ほかにも立派な休憩所がありました。
横溝正史記念館
ホテルの後ろ側に横溝正史さんの記念館がありました。執筆に使っていた家を移築したものだそうです。左の写真は数々の名作を送りだした執筆部屋。畳だったんですね。展示されていた色紙の言葉が印象的でした。
謎の骨格に論理の肉付けをして浪漫の衣を着せましょう――。